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天狗の軍手

アニメとか漫画とかラノベとか色々と感想書いていきますん

『がっこうぐらし!』『第八巻』感想 




 るーちゃんを仲間に加えて聖イシドロス大学へと到着した学園生活部。
 自堕落同好会の出口桐子たちとランダル本社を目指すサークル合宿が計画される中、牙をむく武闘派たち!
 そして、悪化する胡桃の症状!





     ■■

 俺は選ばれたのだ
 聖イシドロス大学の生存者にして、あいつら――穏健派の言い方で言えば、俺たちは武闘派ということになる。その武闘派の一人であるところの俺こと頭護貴人はそう思っている。
 なんてことのないあの日――すべてが終わったあの日から、俺は大学内の生き残りとして様々な判断を下してきた。
 生き残ることがすべてだった彼らには、武器も食料も――何もかもが足りていなかった。
 だから、使えない奴は間引くこともあった。

 様々な決断を下してきた。
 決断が必要だった。
 誰かが上に立つ必要があって、俺しかいなかった。

「高上が逝った」
 事実を簡潔的に述べる。隔離体制は完璧だった。
 名簿を見る限り、高上が最後に外へ出たのは六日前――ちゃんと身体検査もしている。ならば、学校内部で感染したなんてことはあり得ない。篠生が言うには自殺は考えられないらしい。
 ならば、他殺――。
 針で刺して、あいつらの血を体内に直接打ち込む。感染させるには十分だ。
 考えられることはふたつ。
『校舎内で外部と接触した』か『他殺』――。

 俺たちの中に犯人がいるかもしれない。
 その可能性は完全には拭い去れないが、俺たちが言い争っても仕方がない。
 今は、もっとも容疑の高い穏健派だ。

 あいつらを野放しにしておいたのは間違いだった。 
 今もまた、ひとつの判断を下すべきときだ。

     ■■

 あたしは元々武闘派のほうにいた。
 武闘派にいたあたしが、穏健派の桐子たちのところにきた理由がある。

 武闘派に、神持朱夏って奴がいる。
 いつもつまらなそうにしているし、近くにいると息が詰まるような奴だ。

 でも。
 あたしは朱夏のことを嫌いにはなれなかった。

 なんとかしてやんなきゃって気になっていた。

 そんなある日だった。
『お墓』を見つめながら、朱夏が『くすっ』と。
 笑うところを、あたしは見た。
 見間違いだったかもしれない。何か理由があったのかもしれない。

 でも。
 あんなのを見たら、一緒にいられない。

 だから、あたしこと光里晶は、桐子たちのところにきた。
 いよいよ、ランダル・コーポレーションに向けての『合宿』も明日だ。
 合宿に行くのはあたしらの中からだと、桐子だけだ。学園生活部からは丈槍由紀、恵飛須沢胡桃、直樹美紀の三人――合わせて四人だ。
 比嘉子が桐子との別れを惜しんでいるみたいだった。

     ■■

 連中がこの学校から出て行こうとしている。
 俺は武闘派の城下隆茂だ。
 外から来たガキを見つけた。シャベルを持った女だ。最初は普通に捕獲するつもりだった。
 だが、腕を掴んだとき、こいつの手が、冷たかった。

 俺たちは何度も『かれら』に触れてきた。
 まるで、『かれら』みてえだった。

 俺は、逃げるあのガキを相応に追い詰めた。

 はずだった。

 あろうことか、あのガキは、シャベルで鉄柵や塀を容赦なく叩いた。
『かんっ』『かんっ』『かんっ』『かんっ』――と。
 音に反応して近寄ってくる『かれら』――。

 やることが理解できなかった。

 そんなことをしたら、俺もあのガキも共々餌食になるのがオチだ。
 だけど、おかしなことが起きた。
『かれら』は、あのガキに対して反応しなかった
『かれら』は、俺のところにだけ近づいてきた。
 どんだけ『かれら』が大したことのねえもんでも、四方八方囲われたら、対処できるわけがねえ。

 もったいねえよなあ、ほんと……。

     ■■

 私は、選ばれなかった
 身動きが取れないようにされた状態の『かれら』を前に、私は『かれら』を殺すことができなかった。
 有能な人材を求めていた武闘派は、私を追い出した。
 私は選ばれなかった。
 私は、不要だった。
 だから、私、喜来比嘉子は桐子たちのところに――自堕落同好会に。
 ……ランダル・コーポレーション。
 そこに向かう合宿もいよいよ明日に迫った夜のことだった。
 武闘派が、やってきた。

     ■■

 私は、学校が嫌いだった。
 ずっと嫌いだった。
 決まりきった毎日、先の見えた人生。
 窒息しそうな毎日。
 そんな鬱蒼とした日々に身を投じる私。そんな私の目に決まって映るのは、楽しそうに笑う奴らの姿。あいつらを見るたびに、私はこう思う。
 何が、そんなに楽しいの
 そんな疑問を抱いていた。そんなある日のことだった。
『あの日』を迎えた。

 なんて素晴らしい

 あいつらは死んで、私は、生き残った。
 私は自由だ。
 何をしてもいい。
 何をしても!
 なのに……。
 こんなに素晴らしい世界なのに。
 あいつら――穏健派にはそれがわからない。
 きっとそうだ。
 この世界は私のために、私だけのためにあるんだ。
 私は、選ばれた。
 私は、死なない。
 私は、無敵。
「…………」
 私は『お墓』を見つめながら思う。
『あいつら』は、どうなんだろう……。

 さて。
 これでひとまず、一通り『容疑者』たちを捕獲することに成功した。
 図書館の稜河原理瀬。
 穏健派の出口桐子、光里晶、喜来比嘉子。
『外』からやってきた連中――背の小さい髪を真ん中で分けている悲鳴をあげた女の子、髪の短い細身の女の子、髪の長くてぬいぐるみと喋る女の子。
 あと一人、髪を左右で括っているシャベルを持った子。
 あの子が、見当たらないけど、ひょっとしたら『あちら』のほうかもしれない。
 城下隆茂。彼のほうの首尾はどうなっているのだろうか。




     ■

 アニメのほうでも感想を書くとき、一話ごとに一人称視点を決めて書いていました。
 この場面なら、このキャラクターはどんな風に考えるんだろう。考えているんだろう。
 お話を読み込んだり、描写の一つ一つに着眼する機会になるからです。

 台詞ではなく、描写で表現することが多いので、色んな解釈の仕方ができるので、読み込むと難しいシーンが多いんですよ。

 一応、八巻の全体を流れに沿って、それぞれのキャラクターで書いてみました。
 最初は『頭護貴人』という武闘派の人物で、一部では『リソースさん』と呼ばれている方です。口元にあるほくろが特徴的で、釘を突き刺したバットを振るっている彼です。
 たぶん、武闘派のリーダーなんでしょうけど、直接そう表現されているわけではないので。
 名前にルビが振られていないので、『とうご・たかと』と私は読んでいますけど、どんなものなんでしょうか。

 直接的な心理描写が描かれていないのは、城下隆茂(じょうか・たかしげ)、高上聯弥(こうがみ・れんや)、稜河原理瀬(かどかわはら・りせ)、光里晶(ひかりざと・あき)、出口桐子(でぐち・とうこ)――の五人です。

     ■

 大学編で抱えている問題のあれこれ。
『ランダル・コーポレーションへの合宿』。
『高上聯弥の発症』。
『犯人』。
『若狭悠里と「るーちゃん」』。
『理学部で研究している人物』。
『元自堕落同好会の墨子』。
『電波受信記録の青襲推子』。
『恵飛須沢胡桃の症状進行』。
 
 というくらいでしょうか。

     ■

『ランダル・コーポレーションへの合宿』は武闘派の何人かを加えて(戦力として)、向かうことになるんじゃないかと思いますが、そこまで話が進むとすれば、十巻くらいでしょうか。

     ■

『高上聯弥の発症』は、かなり唐突ですからね。それ以前に、わからない点があるのがこの作中に出てくるウイルスでして、大雑把に三つあるんですよ。

 一つは『ワンワンワン放送局』のお姉さんみたいなパターン。
 風邪のような症状が進行して最終的に状態悪化でかれらになる場合。このパターンにも二つほど分岐できて、このウイルスの初期症状が風邪のようなものなのか、あるいはただの風邪が悪化して身体が衰弱したところで空気感染するか、です。

 二つは胡桃ちゃんみたいなパターン。
『かれら』に噛まれることで、感染し、症状が悪化して、死亡すると同時に『かれら』になる。

 三つはショッピングモールでの一般客みたいなパターン。
『かれら』に群がられて、すぐに『かれら』として立ち上がりました。あれみたいに、感染後、死亡すると『かれら』になる。みたいなものなのかな、とか。

①空気感染はするが、大気中での感染力が低いため、感染したとしても長く生きられない。
②空気感染後、宿主が衰弱しているなどの理由で、弱っている場合、体内で長く生存できる。
③直接、噛まれるなどの方法で感染した場合、個人差はあるものの、必ず症状は進行し、死亡する。
④宿主が死亡すると同時に『かれら』になる。

 みたいな感じかな? と。
 ただ、めぐねえのように発症後も意識を持っていたり、ショッピングモールのリーダーみたいな場合もありますので、一概には何とも言えない。
 高上聯弥くんは以前から風邪みたいな症状があるような描写がありません。

 なので、『高上聯弥の発症』と『犯人』に関して、筆頭の容疑者は『右原篠生』ではないかと。
 彼女の使う武器も『針』と言っても過言ではありませんし。
 なんだかミスリードな気もしちゃいますけどね。

     ■

『若狭悠里と「るーちゃん」』。
 めぐねえのときとは『めぐねえはひょっとして存在している?』みたいな疑問があるところでしたが、るーちゃんは初登場の時点で、色々と明らかでしたが、廊下に放置されるグーマちゃんが放つ虚無感。
 めぐねえは、由紀ちゃんの防衛本能みたいなものでしたが、るーちゃんはりーさんにとっての何になるのか。

     ■

『理学部で研究している人物』が何やら、みーくんに対して言ったみたいですけど、そもそもみーくんがその話を聞くほうを選んだとは限りませんし。あの人物の研究が、今後、一同にどんな影響を及ぼすのか……。

     ■

『元自堕落同好会の墨子』。
 姿を消した彼女が、どんな風に話に関わってくるのか。外見的特徴をわざわざ挙げている辺りに、ちょっとしたトリックがあるんじゃないかと思ってしまいそうですけど、どんなものなんでしょう。

     ■

『電波受信記録の青襲推子』。
 校内に残っているんでしょうか。あるいは死んでしまったのでしょうか。

     ■

『恵飛須沢胡桃の症状進行』。
 体温が異様に低いことと、『かれら』に気づかれない。
 この二つは、高校編の時点であった症状ですが、進行しているのか。
 人間を『掻き立てられるように見てる症状』と、『呻き声をあげながら歩くこと』と『痛みを感じない』の三つが増えているように思えます。バールのようなもので殴られたシーンですけど、あれは『痛みを感じない』という描写でいいんでしょうか?

 あるいは。
 何者かによって、症状を進行させられてしまったとか。

 心理描写のない出口桐子が、かなり怪しいんですけど思い過ごしであると思いたい。

     ■

 そんな具合に。
『がっこうぐらし!』八巻でした!
 武闘派に捉えられた一同と、一体どんな対話が行われるのか。
 そして、立ち去ってしまった恵飛須沢胡桃がどうなるのか。

 八巻の続きは、今月号の『まんがタイムきららフォワード』を読めばいいのではないでしょうか。
『まんがタイムきらら』は種類が多いので、間違わないように要注意。



  






category: がっこうぐらし

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