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天狗の軍手

アニメとか漫画とかラノベとか色々と感想書いていきますん

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『騎士は恋情の血を流す』感想 




「怖いのは人間をやめようとしている、世界のすべてを敵に回してでも〝突破〟しようとする者だけ。もしもこれがそうなら、私たちでは歯がたたない――」

 葛城貴士は、蛇口を捻るようにして、他人の血液を弄ぶ。
 世界一有名なバンドの歌になぞらえた〝プリーズ・ブリード・ユー〟と名づけたその能力を駆使し、幼馴染の七ノ輪ほのかを〝不敗のカリスマ〟と呼ばれる売れっ子タレントに仕立て挙げた彼だったが、そんなほのかの出来過ぎた快進撃が〝世界の裏側〟に潜む〝とある組織〟の調査対象になってしまう。




 騎士は恋情の血を流す
 The Cavalier Bleeds For The Biood




     1.

 葛城貴士の能力〝プリーズ・ブリード・ユー〟は〝血の流れを操作できる能力〟である。
 この〝プリーズ・ブリード・ユー〟の元ネタは〝ビートルズ〟の〝プリーズ・プリーズ・ミー〟で間違いないと思う。

〝ぺーぺぺ、ぺーぺぺーぺ……〟

 という曲調かどうかは判断し兼ねる範囲ではあるものの、〝ぺーぺぺ〟言っているので間違いないでしょう。
 読み進めてから気づいたんですけど、どうやらこのお話は〝しずるさんシリーズ〟の第零話という位置づけみたいです。

「よーちゃんがいたの!?」と途中で驚かされました。

     2.

 時間軸は、〝ロスト・メビウス〟の続き――でいいのかな?
〝ロスト・メビウス〟で登場した〝コールドメディシン〟こと蒼衣秋良が〝オカリナ〟のメンバーとして登場している。彼が〝オカリナ〟に所属するのは〝オルフェの方舟〟で描かれているお話みたいですが、〝オルフェの方舟〟は読んだことがありません。

 所々で気になる点があったので。

〝ブギーポップシリーズ〟の時間軸を見分ける方法が、挿絵のブギーさんが頭の包みたいな帽子に鎖を巻いているか否かなんです。どの辺りからつけ始めたのは、忘れてしまいましたけど。
 少なくとも〝マンティコア・ショックでの出来事以降なのは確かです。

〝ロスト・メビウス〟内の時間軸は〝マンティコア・ショック〟以降です。
 深陽学園で起きたエコーズを巡った事件〟以降ということになるんです。

 なのに、〝しずるさんシリーズ〟の第一巻に収録されている〝しずるさんと宇宙怪物〟の冒頭で〝電波異常が観測されています。たぶん、ミスだと思います。これだけ世界観の時間軸が入り組んだ挙句、数十年も続いている群像劇は上遠野作品くらいだと思います。そりゃミスするでしょう。
 一体、上遠野先生はどうやってこれらの時間軸を把握しているのは気になるところです。

     3.

〝騎士は恋情の血を流す〟ですが、かなり面白かったです。
 巳鑑巳花車と、葛城貴士の心理戦なども必見。じゃんけん一つに託されたあの戦いは、わくわくしました。

     4.

〝シリーズ〟と銘打っているものの、一つの話で完結することの多い上遠野作品。
 その特徴は〝目標を達成した者が終わりを迎える〟ところにあります。

 それこそ〝その人が一番美しいときに、それ以上醜くなる前に殺す〟という死神の噂みたいに。

 眼前の目標が達成された瞬間、その一歩進んだ瞬間に〝終わり〟を迎えます。

 あのとき、ほのかには一体どんな風に葛城貴士が映っていたのやら
 読み終えたときの寂寥感も、上遠野作品の魅力だと思っています。

 イマジネーターが関わってくると、物語の核心がわかりにくくなる上遠野作品ですが。
 イマジネーターが関わっていない今作はわかりやすかったです。

 上遠野作品を手に取って〝あ! ここってあの作品と繋がっているんだ!〟と気づいたときや、〝ひょっとして、このキャラってあのときの?〟みたいな発見があると楽しくなります。

〝騎士は恋情の血を流す〟――。
 是非とも手に取って読んでみてもらいたい作品の一つです。

 どれから読んでも、相応に楽しめる作品が多いです。

 ほかの上遠野作品感想は下記です。
http://rakud.blog130.fc2.com/?tag=%E4%B8%8A%E9%81%A0%E9%87%8E%E6%B5%A9%E5%B9%B3&page=0







category: 読書感想

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tag: 上遠野浩平 
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