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天狗の軍手

アニメとか漫画とかラノベとか色々と感想書いていきますん

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『終物語』『第二話・第三話』感想 






          第 二 話


      そ だ ち リ ド ル


 
    映 像 使 用 書 體 H G P 明 朝 B






001


 老倉育が阿良々木暦を嫌うとき、阿良々木暦が老倉育を嫌いになれないことを証明せよ。
 ただし忍野扇については考えなくてよい

002



 七百一中学校。
 阿良々木暦にとっての母校であり、現在、彼の数少ない友人の千石撫子も在籍している中学校。
 小学校の頃、そこそこの学力を誇っていた阿良々木暦は彼の妹たちみたいに私立栂の木中学校に通う未来もあった。しかし、そんな彼が私立ではなく公立の七百一中学校に入学を決意したのは『七百一中学校の女子制服が可愛いから』である。

 しかし。
 中学生になって勉強についていけなくなった阿良々木少年。

 そんな彼の前に奇妙なクイズが差し出された。
 差出人不明の三つの封筒。それぞれ『a』『b』『c』と書かれていた。

 順番に。
 と、『a』の封筒を開けると、中に入っていた手紙にはこう書かれていた。

の封筒ははずれだよ
の封筒に選択する

 いわゆるモンティ・ホール問題だった。


003


 ヘンペルのカラスのような疑似パラドックスとして有名なモンティ・ホール問題。

 問題。
「A」「B」「C」の扉があります。一つが正解です。正解だと思う扉を選んでください

 仮にここで『A』を選んだとする。
 すると、この問題はこう続く。

 残された『B』と『C』の扉。
 実は『B』の扉ははずれです。
 ここで選択権が与えられます。最初に選んだ『A』の扉を信じ貫くか、はたまた『C』の扉に変えるか。

 モンティ・ホール問題の問題は、正解を当てるのではなく、『選んだまま』か『選び直すか』である。
 そして、確率が高いほうが正解である。

 さあ。
 どちらだろうか。

『A』『B』『C』から選ぶ場合の確率は三分の一。
 選び直す場合でも、扉の数が三つで正解が一つなんだから、結局は三分の一。

 だと思われがちな問題

 正解は『選び直す』である。


004


 扉の数を三つから百個に変更するとわかりやすい。

 扉が百個あります。どれか一つ扉を選んでください。
 あなたは十三番の扉を選びました。
 では、あなたの選んだ十三番の扉を四番の扉を除く、一から百までの合計九十八個の扉ははずれです。
 あなたは最初に選んだ扉を信じ抜くか、はたまた浮上したもう一つの候補を選択するか。

 こう言われるとわかりやすいと思う。
 理屈云々を抜きにして、百分の一から選ぶものと、九十八個のはずれが明らかになった状態から一つを選ぶのでは、どちらのほうが当たりやすいのか。
 一目瞭然である。

 最初に『A』を選んで『A』の扉が正解の場合。
 この場合、『B』『C』の両方がはずれで、選び直すと正解の『A』をあてることはできない。

 最初に『A』を選んで『B』の扉が正解の場合。
 この場合、『A』がはずれである以上、選び直さないと正解の『B』を当てることはできない。

 最初に『A』を選んで『C』の扉が正解の場合。
 この場合、『A』がはずれである以上、選び直さないと正解の『C』を当てることはできない。

 最初に『A』を選んで変えなかった場合の正解確率は三分の一
 最初に『A』を選んで変えた場合の正解確率は三分の二

 これが、最初に『B』を選んだ場合、最初に『C』を選んだ場合がある。
 よって、モンティ・ホール問題における正解は『選び直す』である。

 まあ、現実的な話をすれば、百個から一個選んだものが正解であるかもしれないが、あくまでモンティ・ホール問題の問題は『確率が高いほうはどちらか』である。


005


 阿良々木暦の両親は警察官である。
 それを阿良々木暦はコンプレックスのように捉えている傾向があり、誰にも話そうとしない。羽川翼も、阿良々木姉妹から聞いてその事実を知ったくらいだ。

 数学の妖精こと中学生時代の老倉育。
 彼女はどうしてかその秘密を知っていた

 家庭内暴力に遭っていた老倉育は阿良々木暦に助けを求めた。
 厳密には阿良々木暦の、両親に。

 しかし、老倉育は勉強会をするにあたって三つの条件を提示していた。
 その中に、口外を禁ずる項目があった。
 この項目を阿良々木少年は守り通していた。

 老倉少女は、阿良々木少年が『廃墟で勉強している』ことを、家族に話してほしかった

 なのに、どうして口封じをしたのか。
 阿良々木暦は『娘として親を咎めることに気を咎めている』と解釈したようだが、こうも考えられる。
黙っていろと言われると話したくなる』。
 利発的な老倉少女はこれを狙ったのかもしれない。


006


 阿良々木暦はこれらのことを忘れていた。
 忘れていたと思っているだけで、目を逸らしているだけだろう。
 ふとした拍子に『そういえば』と思い出せるくらいのものなのだから。

 阿良々木暦にとって清算し切れていないことがあったからこそ忍野扇がいるわけで。


007


 数学のおかげ。
 老倉育が幾度も言ったあの言葉。直江津高校に入学できたのも、数学から勉強の軌道に乗ってきたからだ。落ちぶれながらも直江津高校で一定の評価を得られているのは、数学ができるという点が過剰に評価されているからである。

 阿良々木暦。
 彼は数学のおかげで今いることができる。

 自分が何からできているのか。
 目を逸らして、逸らしている間に本当に忘れてしまった。







category: 西尾維新

thread: 〈物語〉シリーズ - janre: アニメ・コミック

tag: 西尾維新  終物語 
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