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天狗の軍手

アニメとか漫画とかラノベとか色々と感想書いていきますん

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『聲の形』『一巻』感想 


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(2013/11/15)
大今 良時

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■聲の形 第一巻

 過去の誤ちに後悔し償おうと四苦八苦する少年と。
 そんな彼に苛められても尚、手を差し伸べた少女の物語。

 





 小学六年生の石田将也が出会ったのは、耳の聞こえない転校生、西宮硝子。

 そんな彼女に対して石田将也は興味を持った。
 どれくらいの声が聞こえないのか試そうとしたり、聞こえないのをいいことに揶揄したり――

 そんな行動を繰り返す石田将也を見て、ほかのクラスメイトたちも面白半分に揶揄い始める

 ある日、石田将也は先生に呼び出される。
障害を揶揄ってはいけない』と『モラル』の話を始める。
 しかし、阿呆な石田将也は『モラル』という言葉を知らなかった。

「六年にもなってモラルの意味を知らないのか。どおりであのような行動をするわけだ。どんな親に教育されたらお前のような馬鹿者が育……
 ここで言葉を区切って、

「とにかく、仕方のないことはある」

 と言った。

 ……この先生の発言も、ちょっとなあ。
 意味がわからないなら教えてやればいいのに。『マナー』とか『常識』とか、言葉を変えて。

 しかも『仕方のないこと』って、曖昧な言い方をしているし。
『仕方ない』のかもしれないけど、それでもその表現はどうかと思うぞ。先生。
 そんな叩きつける教え方じゃ駄目でしょ。どうして『仕方がないのか』をちゃんと教えてあげないと。

 常識のなっていない子供を見たときに、まず親の教育をとやかく言う輩は過半数を占めていますが、子供に対してものを教えるのは親だけではない。周りの人間を見て育つのだから、百パーセント親に責任があるみたいな言い方はすべきではない。

 最初のうちは西宮硝子ちゃんのために、クラスの人たちも配慮して協力的だった。
 しかし、そんな気遣いも見る見るうちに瓦解していく

 どんなことをされても微笑んで――怒らない彼女に対して興味を抱いて不思議に思っていた石田将也。
 彼の中で、西宮硝子の立ち位置が定まった

 蛞蝓を見かければ塩をかける。鳩を見かければ追いかける。蟻を見れば進路を妨害するように――西宮硝子に対しての明確な態度の取り方が決まった。

 ある日、石田将也が興味を抱いたのは、補聴器だった。
 補聴器を奪い取り投げ捨てた。

 先生に呼び出された将也は言われる。
 わざとやったか偶然かはどうでもいい。ただ、何が起きても自己責任だと。

 石田将也の日々は充実していた。
 退屈な日々にうんざりしていた彼は退屈ではない日々を過ごしていたのだから。
 だが、そんな日は長く続かず、ある日。
 ある日の授業――総合学習の授業に校長先生がやってきた。

 この日、休んでいる西宮硝子のお母さんから学校に連絡があった。
 この五ヶ月間の間に、彼女の補聴器が八個も紛失故障している
 西宮硝子のお母さんは、

 学校で苛められているのではないか、と。

 補聴器って安くても十万円と、かなり高価なもので、補聴器だけで被害総額は百七十万にまで達している。
 心当たりのある者は名乗り出てほしい
 校長先生はそう言った。

 心当たりのある石田将也は震えながら手を上げようとしていた。
『苛められているのではないか』――
 この台詞を聞いて、恐らく彼は、今までやってきていたことが所謂『苛め』であることを痛感し、自覚したのだろう。

「おい! 石田ぁ!! お前だろっ! 立てよおらぁあ!!」

 先生は見っともなく大きな声で怒鳴った。
 罵声を浴びせられた石田将也は立ち上がる。

 先生は周りに訪ねていく。
 隣の席にいる植野という女子に訊ねる。
 隣の席で石田を見ていてどうだったか――と。

「西宮さんが聞こえないのをいいことに、陰で揶揄っている感はあったかも。でも、放っておいた私も悪かったような気がします」
 と、植野は言った。
 そこで川井が挙手し、
「女子は基本的に、石田くんの言動はよくないと思っていました」
 と言い、続けて石田将也と仲のいい島田も当てられ、
「やめとけ的なことは言ったんですけどね」
 と答える。

 石田将也は言う。
 どうして自分だけ悪い扱いになっているんだと。
 みんなだって笑っていた揶揄して笑っていた
 先生だって笑っていたことはあった

 西宮の耳が聞こえないのは、耳にお経を書き忘れたからだと言ったとき、先生は笑っていた。

 みんな――自分のことを棚に上げて石田将也に責任を押しつけている

 先生は机を叩いて、
「石田! 今はお前の話をしているんだぞ!」
 と激昂する。

「それに! 悪口なら女子が一番していました! 特に川井植野が!」


 ついさっき当てられて答えた植野と、挙手して意見を述べた川井。
 その二人の行動を暴露する。二人は表情を歪めて、

「酷いよ、石田くん……

 泣きながら言う。

「なんでみんな仲良くできないの……?」
 と。


 その日から、石田将也に対するクラスの態度は変化しつつあった。
 最初はそうでもなかった。
 しかし――彼が西宮硝子に対してやっていたように、段々態度が酷くなっていき――苛められるようになった。

 上靴がなくなることも多々あった。
 その件で先生に対して相談をしたが、
「嘘を吐くな。本当のことを言え」
 と信じて貰えない。

 先生が言うには、こうなったのは自己責任だ。
 西宮を苛めていたのだから自分が苛められても文句は言えない
 というものだった。

 自業自得、因果応報。
 石田将也は上靴紛失の理由を、自分で調べようとする。
 そのために朝早くに登校してきた石田将也が見たのは、花を抱えた西宮だった。
 もしかして犯人は西宮? と疑いを向けるが、彼の上靴に見向きもせず教室へ行って、花瓶に花を入れて教室に飾った。花係の仕事を終えた西宮は、机の上に書かれた暴言の落書きを必死に消していた

 石田将也は、まだ苛められているのか可愛そう。と。
 同情した。結局自分が苛めなくても、誰かに苛められたんじゃないか。

 将也は教室を離れ、下駄箱に行くと、かつての友達である島田たちが彼の靴をごみ箱に捨てていた。
 殴り合いの喧嘩になり――二対一の喧嘩を終えた石田将也は下駄箱前で大の字になって転がっていた。

 怪我をして倒れている彼の元にやってきて、手当てをしようとする人物がいた。
 西宮硝子だった。

 今まで苛めていた相手に対して親切にして、微笑む西宮硝子に対して激昂する。
 八つ当たりもいいところだった――しかし、彼は腹が立ったのだろう。
 みんなと一緒になって苛めてくるならわかる。
 でも、親切にされる理由はわからない

 これは今回だけではなく、前も、その前にもあったことだった。
 苛められた彼に対して西宮硝子は親切にしていた。

 石田は、西宮を蹴り飛ばした。
「卑怯なんだよ! てめえは! だんまり弱い振りして先生、味方につけてよ! 一度でも腹の底にある気持ち言ったことあんのかよ!」
 言葉が通じているとは思わない。声が届いているとは思わない。
 でも、怒っていることは西宮硝子にもわかった。
 彼女は――石田の頬を引っ叩いた。

 すぐに殴り合いの喧嘩になった。

 この件から一ヶ月後。
 西宮硝子は転校した。

 転校してからわかったことが二つあった。
 一つは自分が愚かだったということだった。
 もう一つ。

 西宮硝子が掃除していた机は――彼の机だった。

 それから中学生に進学した彼だったが、
「あいつ苛めっ子だから近づかないほうがいい」
 発言によって孤立した。
 小学生の頃みたいに苛められることはなかったが、孤立した。
 その孤立は高校三年生まで続いた。

 ある日、彼の元に連絡が入る。
 きみの探していた女の子を見つけた――と。

 石田将也は中学生のときに、自分の未来が見えた瞬間があった。
 そのときから、どうせ死ぬならやり残したことを片づけよう、と決心した。

 連絡が入ってから、アルバイトを止め、携帯を解約し、親に預けて溜めていたお年玉を引っ張り出して、彼の所有物をすべて売り捌いて――補聴器のときに母親が支払った百七十万円を何とかして用意して、こっそりと返して、探していた女の子がいる場所へ向かう。
 手話講習会をやっている場所にやってきた石田将也は『女の子』を見つける。

 十七歳になった――西宮硝子を。

     

 果たして『面白い』って表現が適切がどうかわかりませんが、素晴らしい作品でした。

 一巻を読んでいるとき、物凄く複雑な心情でした。
 作品は素晴らしくてどんな風に話が進んで行くんだろうとページを捲る手は止まらないんですが、捲った先のページにある展開で凄く重い気持ちになる。

 びっくりするくらい小学生が上手く書かれていた。
 あんな感じの先生もいますし。

 かなり川井さんには腹が立った。

 






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