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天狗の軍手

アニメとか漫画とかラノベとか色々と感想書いていきますん

『わたしは虚夢を月に聴く』感想 


わたしは虚夢を月に聴く (星海社文庫)わたしは虚夢を月に聴く (星海社文庫)
(2012/11/09)
上遠野 浩平

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「今、ここにいる私は偽物なのよ」

 彼女は、そんな言葉と共に〝彼女〟のことを思い出す。
「ほんとうの私は、遥か昔に死んでいる。世界そのものに抗おうとした悪事の六尾を受けて、ね」
 にっこりを微笑んで穏やかに話す〝彼女〟のことを思い出す。
 しかし、声も、顔も、どんなものだったか……

「私は本来、運命の失敗作として世界の闇に消えているはずだった可能性。でもそれが出来損ないの、遠い過去のコピー作業の中で紛れてまた出てきてしまった。本来なら、コピーされたのは、ただ上っ面の、私という人間の情報だけだったはずなのにね――精神の波長というのかしら? なまじコピーの再現性が高かったので、私という余計な因子まで蘇ってしまった」

 何一つ理解できない内容の言葉を彼女はしっかりと憶えている。

「私は今に、この偽物の、冷たい月のもとにある停まった世界から消える。システムエラーとしてシールドサイブレータに消されるか、過去の世界と同じ歳で死亡することになるのか、それはわからないけれど――今度は、死神に殺されるわけではないようだから、私という〝〟まで消えないと思うわ。今度こそ、途中で終わったりはしない」

 そんなことを言っていた。
〝彼女〟の仕草などは細かく思い出せるのに、〝彼女〟の名前を思い出せない。いや、憶えていないのだろうか?

「そうだ弥生さん――
〝彼女〟は言う。
――あなたに、ひとつ忠告を遺していくわ」
〝彼女〟は不思議な笑みを浮かべて言った。

夜の果てを視るように心の闇にすみれを咲かせよ


 探偵の荘矢夏美が受けた依頼。
 それは〝人探し〟だった。しかし、依頼人自身が〝その人の名前も姿もほとんど思い出せない〟というものだった。

 正体不明の誰かを探す探偵――
 月を跳ねるうさぎ――
 人智を超えた敵――
 冷凍保存された英雄――

〝この世界は偽物なんだ〟









 月の子と呼ばれて彼女は緩やかな流れの中を舞うひとりぼっちの月の子は墓地の木陰で夢界を漂う。
 ――キング・クリムゾン〈月の子〉

     1.

 上遠野先生の作品に〝ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター〟という作品が存在します。
 本作は〝VSイマジネーター〟シリーズのお話の一つ。

 至るところにイマジネーターは本当、現れる。
 それだけイマジネーターが世界に残した影響は大きいのでしょうね。

     2.

 前作と直接の繋がりがない今作。
 それに時系列も、どうやらこの作品のほうが〝過去〟みたい。

 前作の舞台は住める惑星を延々と探し求めつつ、虚無を突き進んでいるカプセル船のお話でしたが、今作は地球のすぐ傍にある〝〟のお話。
〟で起きている争いのお話。

     3.

 前作は〝最強〟に関するお話でした。
 今作は〝無敵〟に関するお話でした。

もう既に死んでいる真犯人〟で、物語やお話を引っ掻き回しているのは〝真犯人〟が残した〝影響〟――。それが生んだ事件を解決しても、〝影響〟は残り続けているので、結局〝根源〟の解決にはならない。
 そんな存在を〝無敵〟なのではないだろうか。

     4.

〝ナイトウォッチ三部作〟一作目の感想で〝地球が滅んでいるのか否か〟みたいなことを書きました。
 コメントのほうで親切な方が〝滅んでいない〟と教えて下さいました。

 虚空牙が太陽系で何をしたのか――
 それは〝冥王と獣のダンス〟で分かるみたいです。

 ……現在、ナイトウォッチ三部作三作目も読んでいて、そこでふと思ったことがあって、〝現代〟であれほど幅を利かせていた〝合成人間〟や〝MPLS〟などを含めた〝統和機構〟はどうなっちゃったんだろう?
 三作目のほうで〝合成人間〟という用語は出てきましたけど。

 まあ、あれだけ人類がずたずたになっているわけですから、〝システム〟として存在していた〝統和機構〟が消滅したと見ていいのかな?
 これまた、とんちんかんなことを言っていたらやだな。

     5.

 上遠野先生の作品について語り合いたいけど、実際に語り合うとなればとても難しいのが上遠野作品。
 大好きで語りたいことは山ほどあるけど、それを上手く表現できない。語彙力と表現力が貧困というのもあるのでしょうけれどね。


(なーんか、感想の最後のほうがぐだぐだになっちゃうのはどうにかなんねえの?)
(色々と頭の中でこんがらがってまとめれてないんだから、しょーがねえじゃん)





category: 読書感想

thread: ライトノベル - janre: 小説・文学

tag: 上遠野浩平  ナイトウォッチ 
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